如何お過ごしですか? 3回連続10cmです。
当ブログにお越しいただきありがとうございます。
いつも本当にありがとうございます。
平成30年度は今日で終わりですね。明日から年度が変わります。
また、新しい元号も発表されますね。さて、なんていう元号になるんでしょうか?
まさかキラキラ元号?は無いよねw。
今日は土木設計業界のあるあるネタ。ここだけの秘密なので口外しないで下さい。
土木工事・土木設計は100%税金です。
土木工事・土木設計って100%公共事業です。みなさまの税金で道路や橋を作ったり、港を整備したりします。
各自治体は年度初頭に今年度はどの港を整備して、どの道路を直して、どの橋の設計に着手するかなどを決めますね。
つまり、今年度の予算案を作ってその案で年度内に予算を消化する訳です。
このことはみなさんもご存知ですよね。
ただあくまで案なのでその通りにはいかない。この港の整備は5億円見込んでいたのに、4.5億円で済んで0.5億円浮いちゃった、みたいな状況も発生する訳です。
土木設計業界は年度末が超忙しい。
港の整備で浮こうがどうなろうが、予算は年度内に使い切る。
浮いちゃった0.5億円はどうすんねん?
芸者あげて呑むのはどーどす?それはヤバいっぺ。
じゃぁあーこっちの道路を整備したらよかとよ。
そだねー。
あれっ、道路も0.5億円の予定が0.4億円で済んだぜよ。
また0.1億余っただべ。
しょーがないばってん。
予定してなかったけど〇〇橋の設計だけでも今年度やるがよろし。
ちょうど金額もおんなじくらいでごザンス。
(ここは何県や?)
という、会話があったかどうか知らんけど、工事は金額が大きいから先に発注してある程度の予算消化を見込める。
設計は工事に比べるとどうしても金額が少ない(工事金額の5%強くらい?)ので秋口以降から小口予算を消化するためにどんどん設計業務が発注される。
はい、君たち、時間(工期)は短いけど予算消化しないかんので年度末までね!夜露死苦!みたいな。
そりゃ無理でっせ。
そうやって、秋口以降に発注された設計案件がどんどん貯まる。稼ぎ時っちゃ稼ぎ時なんだけど、そうも言ってられない。
設計するはいいけど、条件設定も出来てないし用地や家の立ち退き交渉は大丈夫なの?など色々な問題をクリアしないと進まないのに、発注する側は工期は年度末まであるんだから(と思っているかどうかしらんけど)案外のんびりしてる。
結局設計自体に着手するのは12月とか1月、2月。そんなんが何件もある。
もう、絶対に無理。年度末までの工期に出来るわけないやん。ロボットじゃあるまいし。
じゃ、奥の手だね。3月って60日まであるんだぜ。
もう開き直るしかない。出来まへん!
発注する側もある程度わかっているから、
3月30日に帳面だけの検査(工事が終わったら竣工検査があるように、設計業務にも完成検査がある)して納品は3月60日にしてくれる?3月60日までなら出来るでしょ?
いやいや、おまえ、条件設定や立ち退き調整に何か月かかっとると思っとんねん。3月90日にせんかい。じゃないと出来ひんから。
3月75日は?
いーーや、3月90日じゃ。
ということで3月30日にダミー成果品でダミー検査して納品は3月90日(=5月末)に行う。
昔はそういうパターンがあるっちゃあった。
今でもそんなことあるん?
最初に言ったでしょ、ヒ・ミ・ツ・だって。
私からは、今でもあるよ なんて口が裂けても言えませんやん。
ただ、私の暦は今3月10日くらいですけどね。
編集後記
地域発展のために予算を組んでその予算を消化する、これは大事なことだよ。
ただ、そのやり方がいただけないのね。ちょっと工夫して年間を通じて均して発注してくれんかな?
年度末に集中するような発注形態で死ぬほどキツイ思いしてる人が大勢いるのね。
そら、金貰う方やからアレやけど、実際に仕事をやる側の立場に立って考えてみてもバチは当たらんと思うよ。
そんなことだから、土木設計業界は業種として人気がないの。分かる?