如何お過ごしですか?3回連続10cmです。
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地味な土木小ネタシリーズ。
先日ボックスカルバートってこんな物だよっていう記事をあげさせていただきました。
今日はそのボックスカルバートの値段です。マニアックです。
まず、ボックスの形状・寸法。
本当は構造計算して形を決めますが、今回は適当な大きさです。ボックスは既製品でなく現場で作るタイプとします。
次に、このボックスを作るのにどれだけの材料がいるか計算します。(材料計算、数量計算)
断面積=5.0m×4.0m-4.0m×3.0m=8.0m2(断面積には奥行きは関係ありません)
①コンクリート=断面積×奥行=8.0m2×10.0m=80.0m3
②型枠 コンクリートを流し込むために必要です。(※1)
底版(緑):0.5×10.0×2ヶ所 = 10.0m2
側壁(青):3.0×10.0×4ヶ所 =120.0m2
頂版(赤):0.5×10.0×2ヶ所+4.0×10.0= 50.0m2
妻面:8.0m2(断面積)×2面 = 16.0m2
合計 =196.0m2
③鉄筋 これは配筋図を書かないと分からないので80kg/m3としましょう
=80kg/m3×80.0m3=6,400kg=6.4t
④支保工 頂版のコンクリートを打って固まるまでの間、頂版が落ちてくるといけないので、内空部分に突っ張りを入れます(※2)
=4.0×3.0×10.0m=120.0空m3
⑤足場工 型枠をセットしたり鉄筋を組み立てたりコンクリートを流し込む時に、ボックスの高さが4.0mもあるので背が届かないので、作業台の代わり(※3)
=4.0m×10.0m×2ヶ所=80.0掛m2
最後に、材料に単価をかけて金額を計算します。
単価は各都道府県によって違いますが、表中の単価は平成30年度の香川県の実際の単価(材料+手間)です。
だいたい700万円くらいです。
地面から上に作るならこれだけでいけますが、地面にまり込ませて作る(下図)場合には、土を掘る作業や仮締切(※4)が必要になり、それらを含めると1,000万円を超えますね。
https://www.daiwa-cres.co.jp/item_detail/index/2.html
※1:型枠=この木材が型枠で、この木材の間にコンクリートを流し込みます。
※2:支保工
※3:足場工
※4:仮締切
編集後記
ボックスカルバートの金額はいかがでしたか?
土木の構造物って結構お高いんですよね。
お金に余裕のある方は、是非お庭にでも1コどうぞ。