如何お過ごしですか? 3回連続10cmです。
当ブログにお越しいただきありがとうございます。
いつも本当にありがとうございます。
地味な土木小ネタシリーズ。
今回は構造計算で使うソフト(市販のソフト)のネタです。
マイナーすぎるくらいマイナーです。
ビルをぶっ立てるのも、橋をぶっ架けるのも、設計段階で『構造計算』を行い、その構造計算で決まった部材などで『設計図』を書いて、その設計図を見て『施工(作る)』します。
構造計算は地震が来ても大丈夫なように、細部まで安全・安心な構造物を作るに欠かせない大事な過程なんです。
その構造計算、イマドキ電卓叩いて手計算なんかやってられっかい!ってことで、ほぼ100%ソフトを使っています(みんなそうしていると思います)。
けど、そのソフトを使って計算した答えは本当に合っているの?って話です。
構造計算ソフト。
こんな画面なんかで色々な条件を【入力】すると、パソコンが一瞬にして【計算】してくれるわけですよ。
計算して答え出たよー!って答えまで表示してくれる便利な代物です。
ソフトへの入力。
入力はもちろんパソコン上で人間がやります。
地震に耐えられるようなブツにするために、何度も入力と答えをトライアルしながら、ブツのサイズやどんな部材を使うかを決めます。
ここは人間の作業なので入力間違いがないようにチェックできます。
パソコン上で目で見ても分かりますし、印刷してじっくり眺めることも出来ます。
問題はソフトの中身。
これが厄介なんですよ。
いくら入力が完璧だったとしても、ソフトの中身(=計算自体)が間違っていると、何してんのか分からんですよね。
市販のソフトだって人間が作っているんです。人間の手が入っているんです。もちろん入念なチェックはやっていると思いますよ。
けど間違いもあるしバグだってあるでしょ。
ソフト作ったやつを信じて間違った計算して橋が壊れちゃったってなったら、みんな怒るでしょ。ってか社会問題になりますよね。
さすがに私は学者でもないのでソフトの中身までチェックすることは出来ません。
また答えを印刷して全部電卓でチェックするということも時間的にも内容的にも出来ません(最近は構造計算が複雑で電卓では計算出来ない部分もあります)。
じゃぁどうすんの?って話なんですが。。
設計計算例。
橋梁設計の場合は『公益社団法人 日本道路協会』という元締めみたいなところがあります。
そこが作った計算例があります。この計算例にはもちろん答えも載っています。
この計算例を市販のソフトを使ってやってみて、同じ答えになるかどうかチェックするんです。
結構手間ですが、これやっとかないとソフトが合ってるかどうか分からないでしょ。
この計算例はある程度信頼性があります(と思っています)。
ってか元締めが作ってんだから責任は元締めにある。
元締めの通りにやって橋が壊れたら元締めに責任取ってもらえるやん。
けど、これやっとかないと元締めに責任をなすり付けられないんです。
編集後記
まあ建築や土木に限らずソフトを使うなら同じことだと思いますが、入力だけちゃっちゃっとやってソフトに計算させっぱなしで、
はい!構造計算は出来たー!あとはまとめるだけー!
って若い者。
最低でもソフトの中身のチェックだけはやっといてね。
中身のチェックやっとくと、後は入力チェックだけやったらいいから楽だしね。
ソフトってのは、ソフトに使われるんじゃなくて、自分で思うように使うものだからね。
ブログ村のランキング参加中。
クリックありがとうございます。えへへ
↓ ↓ ↓
にほんブログ村