如何お過ごしですか? 3回連続10cmです。
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週末にこんなイベントがあるんです。『ハマチ養殖90周年記念フェア』。
何もなければ行こうと思っていますので、行ったらまた様子をupします。
そんで、ハマチのことちょっと調べてみました。
みなさん、『オリーブハマチ』ってご存知ですか?食べたことあるよーって方もいらっしゃると思います。
香川県は古くからハマチの養殖が盛んです。おまけに地中海と同じような気候の小豆島でオリーブの栽培も盛んに行われてきました。オリーブハマチよりも『小豆島のオリーブオイル』の方が知名度が高いのではないでしょうか?
『オリーブハマチ』ってその二つのいいとこどりで、養殖ハマチにオリーブを食わせて美味しく仕上げたハマチってイメージ?。
当たらずしも遠からずなんですが、実際のところは若干違います。簡単に説明します。
香川のはまち養殖
これがなくては『オリーブハマチ』は語れません。このおっさんすごいんです。
現在、日本各地でハマチの養殖業が営まれ、全国の生産額は1000億円を超える一大産業となっていますが、その発祥は、香川県の引田においてでした。世界で初めて、昭和3年に野網和三郎氏の手によって事業化に成功してから、平成20年には80年を経ています。
http://www.pref.kagawa.jp/suisan/hamachi/index.html
安戸池の場所です。
余談ですが、自分が高校生の時友人K君と二人で、K君の友人(H君)宅へ遊びに行った時の話です。(安戸池ではなく現在のさぬき市小田)
H君宅はハマチの養殖業をされていたのです。
帰りにH君のお父上様が、『ほら、二人ともこれ持って帰れ!』といってハマチ(姿)を1尾ずつくれました。大きさは60~70cmくらいあったと思います。
目が点ですよ。K君と二人で単車の後ろに発泡スチロールの箱を括り付けて帰ったことを思い出します。
オリーブハマチとは。
http://www.kagyoren.jf-net.ne.jp/kansui/hamachi/以下ここから引用・アレンジさせていただきました。
『オリーブハマチ』とは、ハマチ養殖80周年の年(平成20年)に誕生した香川県のブランドハマチです。
①ブランドハマチの創出のきっかけ
香川県を発祥として全国に広がったハマチ養殖。平成20年は世界で初めてハマチ養殖の事業化に成功した野網和三郎の生誕100年、ハマチ養殖80周年の節目の年でした。そこで県、関係団体が記念事業を実施し、その中でブランドハマチの創出等を目的に製品向上研究会が設立され、オリーブハマチの研究が進められました。
②ブランドハマチ作出にあたってのテーマ
(1) 高品質なハマチの産出
(2) 香川の特色を生かした商品開発
(3) 県内生産者に広く普及できる技術確立
の3点でした。研究会では、ハマチにポリフェノール成分の入った餌を与え、食材として長持ちする(酸化を抑える)肉質に改善している事例を参考に(1)~(3)の要件を満たすものを検討しました。その結果、県花・県木である「オリーブ」に注目し、ポリフェノールを多分に含むその葉を餌に混ぜることを考案しました。ただし、オリーブ葉入り飼料を与え、ハマチの成長に影響がないか、期待した効果が得られるかなど課題も多く、これらを確認する試験を実施しました。
③生産試験
平成19年10月30日~12月10日にかけて、庵治地区嶋野氏の協力の下、実際に養殖しているハマチ約6,000尾を用いてオリーブ葉の添加試験が行われました。試験の結果は大成功!記念事業実行委員会主催のブランドハマチ試食会にも出品し、高い評価を得ました。平成20年度はさらに飼料への適正添加量試験、効能の持続試験等が行われ、県、関係団体、生産者が一丸となった技術開発を実施しました。
④試験結果
⑤こうやって、県や養殖業の方々・その他大勢の方たちの協力のもと『オリーブハマチ』が誕生しました。
オリーブハマチの飼育方法。
オリーブをそのまま食わすわけではありません。オリーブの葉の粉末を添加したエサを与えるのです。それもきちんとしたルールがあります。
オリーブ葉の飼料への添加率:2.0%以上
飼育期間:20日間(給餌回数20回以上)以上の連続給餌
オリーブハマチの特徴。
オリーブの葉には、抗酸化作用の強いポリフェノールの一種「オレウロペイン」が豊富に含まれています。オリーブの葉粉末を添加したエサでハマチを飼育すると、酸化・変色しにくい肉質へ改善され、さっぱりとした味わいが得られます。
オリーブハマチに与えるオリーブ。
オリーブハマチの生産に用いるオリーブ葉粉末は、香川県小豆島町、香川県坂出市で生産されたものです。不足するオリーブ葉については、地中海沿岸産のものを輸入して対応していますが、香川県産葉が60%以上になるようにブレンドしています。
ちょっとした裏話。
これを言っちゃあおしまいなんですが、結果としては味わいも良くなってめでたしめでたしなんですが、実際には以下のように商品価値を高めること・オリーブ葉の再利用・オリーブの好イメージを利用したイメージアップなどを主目的に置いていた模様です。
ハマチの血合筋(赤身)の色の変化。ハマチの販売上、血合筋の褐変の進行を抑制し、身肉の色調を良好な状態で長時間保持することは重要な課題である。ハマチは、カンパチ・マダイ等に比べて血合筋が褐変(変色)しやすいことから、大量の材料を扱うホテル・旅館では敬遠されやすく、スーパーでは値引きの対象とされやすい。
褐変抑制対策の一つとして、抗酸化作用を有する天然物質を添加した飼料を魚に投与して肉質を改善する方法が注目され、カテキン(緑茶)、ブドウ種子、ユズなど様々な天然物質が用いられ、商品化されているものもある。開発グループでは次の理由からオリーブ葉に着目した。
①オリーブ葉に含まれる抗酸化物質のオレウロペインおよびヒドロキシチロソールは、酸化防止剤として用いられるビタミンE(トコフェロール)、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)より高い抗酸化作用を有し、特にオレウロペインは高い比率で含まれること。
②オリーブの管理上、剪定枝葉は毎年必ず大量に発生するが、その大部分は利用されていないこと。
③オリーブはオイルや果実の塩漬けのほか、化粧品・健康食品の素材としても幅広く利用され、高い認知度があるとともに、平和の象徴とされイメージも良いこと。
④モイストペレットの添加剤としてオリーブ葉粉末は加工しやすく、保存性・実用性にも優れていること。
⑤オリーブ葉粉末が魚類養殖用飼料として利用された例はないこと。
⑥香川県は国内最大のオリーブの産地であり、香川県の県花・県木のオリーブと県魚ハマチとのコラボレーションは、香川のオリジナルブランドとして期待できること。
http://www.pref.kagawa.jp/suisan/kensan/files/olive_hamachi.pdf
以上で、オリーブハマチは終りです。
ハマチ以外のオリーブ〇〇。
まぁ、便乗といっちゃあアレですが、香川にはオリーブ系がたくさんあります。一部を紹介します。
オリーブぶり
オリーブ牛
オリーブ車エビ
オリーブ豚
オリーブ夢豚
オリーブ地鶏
オリーブ地鶏 | かがわの県産品一覧 | うどん県の県産品紹介ポータルサイト LOVEさぬきさん
オリーブ米
オリーブうどん
編集後記
オリーブハマチ、いかがでしたか?
ハマチは平成6年には香川県の県魚にも指定されています(オリーブも県木・県花です)。ハマチは香川県にとっては身近な魚であり、なくてはならない魚なのです。結構高いけどねw
今回この記事を書くに当たって自分自身も初めて聞くことも多く勉強になりました。ありがとうございました。
食べた感想は『うーーん。微妙。普通のとたいして変わりゃん?』などという的を得たような感想は口が裂けても言えまへん。もちのロン、むっちゃ美味しいです!と言っておきます。
みなさんも食品売り場でオリーブハマチを見かけたら、是非お手に取り『香川産』をご確認の上お買い求め下さい。