如何お過ごしですか? 3回連続10cmです。
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地味な土木小ネタシリーズ。
先日、道路の縦断方向(=車の進行方向)のことを書いたんですが、
今日は道路の横断勾配の話です。
横断勾配を付するものとする。横断勾配を附するものとする。どっちやねん!
『車道、中央帯(分離帯を除く。)及び車道に接する路肩には、(中略)横断勾配を付するものとする。』
『歩道又は自転車道には2パーセントを標準とする横断勾配を附するものとする。』
横断勾配とは。
付するものか附するものかは別にして、ややこしいですよねー、こう言う手の書物って、書き方が、いちいち。
分かりやすく図に書くとこんな感じ。
まず道路を上から見た図。
次に道路の断面。
こんな感じで、
車道は外向きに、歩道は内向きに勾配が付いていて、その勾配を『横断勾配』と言います。
注)中分=中央分離帯。
なぜに横断勾配なんか付けるんですか?
図は極端ですが車道には1.5パーセントくらい、歩道には2パーセントくらいの勾配が付いています。
それって車で走ってて走りづらくね?歩いてて転ばん?
って話なんですが、小さい勾配なので大丈夫です。
特におっさんおばはんには分からんくらいの傾きです。
で、
この横断勾配は、ズバリ排水のためです。
道路に降った雨水を排水するためです。
車道や歩道が水平だと雨は車道や歩道に溜まりますが、横断勾配を付けることで『排水溝』に流れ込みます。
その雨の水はどこどこゆくの~?
五月雨を集めて早し最上川
いい句ですね。
排水溝も雨の水を集めて流します。
排水溝は道路方向(=車の進行方向)にずっと伸びています。
ただし、いっぱい集めすぎると排水溝自身が溢れてしまうので、どっか適当なところで道路外へ抜きます。
そしてその雨の水は川へと流れて行き、そして終いには海へと流れて行くのです。
注)下水管へと流れて行って下水処理される場合もありますが、その場合でも基本最終流末は海です。
海へ辿り着いた雨の水は、雲となり雨となってまた道路に降り注ぐのです。
なんとロマンティックなんでしょう。
編集後記
道路の『横断勾配』はいかがでしたか?
楽しんでいただけましたか?
歩道を歩いている分には分からないと思いますが、
あなたの足元に水たまりが出来ないように、
あなたに車の水跳ねのしぶきがかからないように、
横断勾配はあなたをちゃんと守っています。
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