如何お過ごしですか? 3回連続10cmです。
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地味な土木小ネタシリーズ。
今回は荷重の組合せの話です。
荷重とは。
橋梁を横から見たところです。
水色の部分が川です。
上部工とは車が通る所。下部工はその上部工を支える基礎。
構造計算をするときのひとつの要素として荷重と言う物があります。
例えば、
死荷重(しかじゅう)=上部工や下部工の重さ。
それらは動かないから死という表現をします(らしい)。
活荷重(かつかじゅう)=車の重さ。
車は動くので活という表現(らしい)。
地震時慣性力(じしんじかんせいりょく)=上部工や下部工が地震によって揺れる水平方向の力。
主に以上の3個の荷重があります。(それ以外もありますが割愛)
荷重の組合せ。
橋は車が通っても通らなくても、地震が起きても起きなくても、安全なように設計します。
具体的には上記の荷重たちを組合わせます。
パターン①:車も通らない地震も起きていない状態=死荷重だけ。
略して『死のみ』と言ったりします。
パターン②:地震は起きていないが車が通っている状態=死荷重と活荷重の両方。
略して『死活』と言ったりします。
略して『地震時』と言ったりします。
ラーメン単品、ラーメンにチャーハンをつけた半チャンセット、ラーメンに餃子をつけたラーメン餃子セットといったところでしょうか。
車が通っている時にも地震が起きるやんってご意見もあろうかと思いますが、その組合せは道路の橋(道路規準)では考えません。
列車が通る橋の場合。
鉄道の橋の場合は、道路規準と別に鉄道の基準があり、それに則って設計します。
鉄道基準には、更に列車が通っている時にも地震が起きることを想定しています。
なぜ道路規準と鉄道基準が違うのかは知りませんが、列車にはたくさんの人が乗っているからですかね。
その時の組合せは死荷重と列車荷重と地震時慣性力の3個を組合わせます。
死列地(し れつ じ)と言ったりします。
まさにラーメン・チャーハン・餃子がオンパレードの半チャン餃子セットのような感じですねww
編集後記
死列地(し れつ じ)、いかがでしたか?
リー・ソク・ツーみたいでしょ。
私は主に道路の橋梁設計がメインですが、昔JRの仕事をしたことがありました。
JRからお客さんの所に仕事が来て、私方はそのお客さんの下請けといった関係でした。
お客さんと二人でJRに打合せに行きました。
打合せに行くとJRの方が
荷重は云々『し れつ じ』
とか言い出すので
お客さんと二人で顔を見合わせたことがあります。
お客さんも道路専門だったので『し れつ じ』にはウケたと言っていました。