如何お過ごしですか? 3回連続10cmです。
当ブログにお越しいただきありがとうございます。
最近、将棋界では藤井聡太君が大活躍ですね。
藤井君、もう本当の天才かもわからないくらいの活躍ですが、
花形満曰く『天才とは1%の才能と、99%の努力で生まれる』。
藤井君もメディアでは華々しい面々が伺えますが、
相当勉強や研究をしているんでしょうね。
っておっさんに言われる筋合いはねーよって言われますね。
おまけに学生なのに、プロ棋士との両立。
頭が下がりますね。
藤井君のOKが出たら、爪の垢をいただきたいです。
おっさんには程遠い存在ですが、素直にカッコいい。
将棋界も若手がどんどん活躍して、もっと活発になったらいいですね。
今日は、
もうずっと前に亡くなった自分のばあちゃんから何回も聞いた
中国の将棋指しの話です。
断っておきますが
この話は ばあちゃんが話してくれたので、
実話かどうか定かではありません。
ばあちゃんが自分に話してくれたって事は事実です。
また、ばあちゃんから聞いたのはもう相当昔(半世紀くらい前?)なので
ばあちゃんの言った通り再現できているかどうかわかりません。
そのあたり、ひとつご了承ください。
その昔
中国に、すごく強い将棋指しがおったん。
その将棋指しは百戦錬磨で、
中国の将棋する人たちの中でも負け知らずやったん。
中国一強かったん。
強いけんお金もよーけ稼いで大金持ちになっとったん。
ちょっと天狗にもなっとったん。
強すぎて、
もう中国では将棋打ってくれる相手がおらんよーになっとったん。
ある時遠征に行っちゃう
そんな時にその将棋指しはよその国で将棋の大会があると聞いて、
行くことにしたん。
昔のことやけん普通は歩いて行くんやけど、
よその国やけん遠いし、その将棋指しはお金持ちやったけん、
馬に乗って行くことになったん。
馬ゆーても将棋指しは馬の背中に乗って行くけん、
馬引きっていう役目が要るんの。
途中の町で馬引きを雇って大会に出かけたん。
砂漠で馬引きと将棋をしちゃった
よその国へ行く途中、砂漠があったん。
普通の所やったら景色も見えるし、そこらへんに人もおるけど
砂漠やったら砂しかないし、誰もおらん。
馬引きは何も言わんと黙々と馬を引いて行くんやけど、
将棋指しは何もすることがないんの。
将棋指しはとうとうは退屈になったん。
何かしたいけど、おるんは馬引きだけや。
退屈しのぎに
ひょっと馬引きが将棋でも知っとったら
からこーてやるか、と思って
将棋指しは 馬引きに
『おまえ、将棋できるか?』
と聞くと、
馬引きは『はい』と一言答えたん。
将棋指しは『そうか、では将棋をしよう』
馬引き『はい』ゆーて、砂漠の真ん中で将棋が始まったん。
もちろん、将棋の駒も将棋の盤もないけん、
二人とも頭の中で将棋するん。
馬引きは馬を引きながら、将棋指しは馬の背中に乗って
将棋が始まったん。
2六歩、7六歩。。。。。。。
その時将棋指しは、自分は中国で一番将棋強いんやけん
わしが負けることはないろ、と高を括っとったん。
馬引きは馬を引きながら、将棋指しは馬の背中に乗って
将棋をやったん。
やられちゃった
そんで、最後は将棋指しが馬引きに負けてしもーたん。
中国で一番強い将棋指しが、馬引きに負けてしもーたん。
将棋指しは『お前、どこの物か? 将棋はどこで指している?』
と聞いたん。
馬引きは
『私は貴方様のような立派な将棋指しではございません、
私はただの馬引きです』
と答えたん。
この時将棋指しはわかったん。
自分が一番強いと思っとったけど、
世の中はすごい人間がおるもんじゃ。
わしの負けじゃ、天狗になっとったわしが馬鹿じゃった、と。
それから、将棋指しは
今まで以上に将棋の勉強をして、
本当に強くて、みんなから好かれる将棋指しになったんで。
って事で
ばあちゃんの話はここで終る。
ばあちゃんは話が終ると毎回言ってくれた。
『〇〇(自分の名前)、
もしあんたがなんぼお金稼いでも、
なんぼえらい人になっても、
今の話はちゃんと覚えとかないかんで。』
って。
ばあちゃんご心配なく、
その話ちゃんと覚えていますって。
それに大金持ちにもなってないし、全然えらくもなってないよ。
一生懸命生きてるだけだよ。
編集後記
自分のばあちゃんは優しくて、
自分のことをいつも大事にしてくれました。
おばあちゃんっていいですよね。
そのばあゃんを思い出してこの記事を書きました。
みなさんにもおばあちゃんがいらっしゃる(いらっしゃった)と
思いますが、
おばあちゃんのこと大事にしてくださいね。