如何お過ごしですか? 3回連続10cmです。
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さてみなさま、大相撲令和三初場所も佳境に入ってきましたね。
果たして優勝力士は現れるのか?
いや、現れます。誰かが優勝します。
今日はその相撲の取り組みが行われている土俵についての小ネタです。
土俵とは?
お相撲さんが相撲を取るところです。
下の写真の黄色で囲ってある部分ですね。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56543610Y0A300C2UU2000/
横から見ると台形のような形です。
では土俵を上から見てみましょう。
1辺(台形の底辺)が6.7mの正方形に台形状(截頭正四角錐)に土を盛り、その上の面を1辺5.7mとしその中央に俵で直径4.55m(=15尺)の円を作ります。
この直径4.55mというのは俵の内直径を指します。
高さは全体で60cm。土の部分が55cm、土から俵は5cm飛び出ています。
本来は土を盛っている部分全体が土俵ですが、取り組みは丸い円の中で行われるのでその円を土俵と言っています。
土俵はまん丸じゃないの?
先ほどの直径4.55m(15尺)の円は、16個の勝負俵と4個の徳俵で構成されています。
4個の徳俵だけが土俵の幅分外側にずれているのがお分かりいただけると思います。
なんでまん丸じゃないの?
例えばお相撲さんが押し込まれて土俵を割って(=土俵から出てしまう)負けるということがあります。
それがたまたま徳俵の場所だったら。
徳俵の部分は1俵分だけですが土俵が広いわけです。
押し込まれる側のお相撲さんにとってはわずかではありますが残すことが出来ます。
ここで残って逆転勝ちなんてこともあったりします。
つまりトク(徳)をする→徳俵という名前になったと言われています。
勝負の世界はシビアですね。
と言いながら、徳俵の本当の理由は別にあります。
元来相撲は屋外で行われていたので完全なまん丸だと土俵内に雨水が溜まってしまいます。
その溜まった雨水を取り除くためにわざわざ外側にずらして少し隙間を作って置かれたのが徳俵なんです。
排水用俵ってことですね。
土俵の中に何か埋まっている?
土俵って土と俵の集合体です。まぁ土俵(土+俵)ってくらいですからね(笑)
あと目視出来るのは仕切り線くらいですね。
けど実は土の中に何かが埋まっているんです。
土俵は真剣勝負の神聖な場所。
その土俵の中には『しずめもの』と言われ縁起物である塩、昆布、するめ、勝栗、洗米、かやの実など神々への供物として埋められています。
本場所の前日に『土俵祭り』という儀式が行われますが、その儀式の最後に埋められるそうです。
土俵祭りとは:
立行司が祭主となり、祝詞を奉上し、供物を奉げて場所中の安全と興業の成功、さらには国家の安泰、五穀豊穣を祈念するものです。
土俵の中央に穴を開け、塩、昆布、するめ、勝栗、洗米、かやの実などの縁起物が沈められます。
理事長、審判部の親方衆、三役以上の力士、全行司、溜会幹部らが出席して行われます。
http://www.sumo.or.jp/IrohaKyokaiInformation/detail?id=142
編集後記
簡単でしたが相撲の『土俵』のあれこれ、いかがでしたか?
ほかにも蛇の目のことや、女性は土俵に上がれないこと、土俵をつくるのは呼出しの仕事であることなど、色々ありますが概要だけということで。
相撲を見る時に土俵のことも思い出していただけたら幸いです。