如何お過ごしですか? 3回連続10cmです。
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地味な土木小ネタシリーズ。今回はちょっと面白い橋です。
『なんじゃこりゃぁ!』(松田優作風に)。
『なんじゃこりゃぁ!道路が立てっとるやんけ!』
ビックリしました。知ってはいましたが見るのは初めてなので。
むっちゃワクワクしました。セクシーどころじゃない。
で、これ何なの?
高知県香南町市夜須町にある手結港可動橋(てい こう かどうきょう)。橋です。
いわゆる可動橋の一種で、跳開(ちょうかい)橋と言って、橋桁が跳ね上がる橋(跳ね橋)です。
一日のうち道路として自動車が通れる(=橋桁が跳ね上がっていない)時間は
6:30-- 8:00
9:00--10:00
11:00--12:00
13:00--13:30
15:00--16:00
17:00--18:30
の合計7時間。
それ以外の時間は橋桁が跳ね上がっていて自動車は通れません。すなわち7時間以外は港に出入りする船専用時間帯です。
注)可動橋に関しては他にも種類があるので以下のwikiを参照してください。
もっと詳しく見てみましょう。圧巻です。
↓右から。
↓左から。
↓ほぼ真下から。
↓モーター部分。
↓対岸にある橋桁を受ける部分。
↓対岸から。
鋼床版箱桁橋といって、自動車が通るアスファルト以外は全て鉄で出来ています(橋桁の重さを軽くするため)。
まさに可動する橋、動画もあったので貼ります。
またなんでこんな橋を?
googleのmapですが、黄色い線が旧道です。その旧道に取り囲まれるように手結港があります。
この橋がなかった時は港をぐるっと回って行くしかなかったはずです。
詳しいいきさつは知りませんが、海岸線の道路整備の時にショートカットしたいけど、港への船の出入りもあるし、どーしたもんかいのー?ということで可動橋を作ったのでしょう。
建設費は21億3,000万円だそうです。自動車は1日7時間しか通れませんがw。
港では船たちが体を休めていました。
橋が跳ね上がっている時にちょうど漁船が通りました。
橋はやたらといかつい格好なんだけど、その橋の下を通る見慣れた漁船。
ちょっと癒されたというか、和みました。
編集後記
手結可動橋、いかがでしたか?
私は初めて実物を見て、むっちゃ感動しました。
構造的にも珍しいのですが、自動車と漁船の共存。
これぞ土木の神髄を突く構造物ですね。