如何お過ごしですか？ 3回連続10cmです。
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その昔ゴルフをやっていた頃、よくお客さんの会社のゴルフコンペに参加していました。
その時の『もみちゃん』という男との思い出話です。
思い出話をし始めたら年がいった証拠ですねw
読んでいただいてもみなさまの役には立ちませんので、悪しからず。
登場人物。
私＝私。
お客さん＝取引先。
もみちゃん＝私やお客さんがよく行くスナックのマスターで、お客さん開催のコンペにも参加していました。
『にぎり』。
コンペなので上位に入っていい商品をもらうために頑張る、というのもありますが、個人的な『にぎり』も楽しみです。
賭けではありません、あくまで『にぎり』です。
当然、その日も もみちゃん とにぎっていました。
最終スコアがいい方が1,000円ゲット。
いつも1枚にぎる。
なぜか、その日は2枚にしょーぜ！と言って2,000円にしていました。
ほんとに何の気なしに。
OUT上がって。
ゴルフコンペと言っても数組（10人～20人弱）の小さな規模。
私が1組目、もみちゃん は3組目だったと思います。
前半の東コース、私が先にプレー開始。
もみちゃんは私の組の2組後ろでプレー。
別組なのでお互いのスコアは分かりません。
私はすこぶるゼッコーチョー！もう中畑くらい。
ハーフ44（パー36で）という好スコアをたたき出しました。
注）コンペティー（＝フロントティー）でローカルルールで44といったらそうでもないのですが、素人の私にとって44といえばまあまあのスコアです。
ちなみに、もみちゃんも私もアベレージはハーフ45～50くらいでした。
私が先にハーフを終えて食堂でメシを頼んだ頃に、もみちゃん もハーフを上がって食堂に来ました。
もみちゃん！なんぼや？
もちろんまだハーフが終わったばかりとは言え、当然スコアがいい方が相手にプレッシャーを与えられることは分かっています。
おもむろに、かつ、余裕しゃくしゃくで
私：『もみちゃん！なんぼや？』
もみちゃん：（自慢げに）『よんよんや！』
私：『……』
もみちゃん：（自慢げに）『どしたぁん？』
私：『わしも よんよんや。』
二人：『……』
もみちゃん も同じことを考えていたらしい。
もみちゃん、やりよるな！
INも終えて。
もみちゃん も44ならと、
ビールを煽って気合を入れなおして後半の中コースに臨みました。
そして私はなんとOUTよりも良い43という天文学的スコアをたたき出しました。
絶対楽勝！
もみちゃんも43はないやろ！
2,000円ゲットじゃ！
と思いつつクラブハウスのコンペルームへ。
もみちゃん！なんぼや？
おもむろに、かつ、（今度こそ）余裕しゃくしゃくで
私：『もみちゃん！なんぼや？』
もみちゃん：『聞きたい？』
私：『もみちゃんこそ聞きたいか？』
もみちゃん『どっちでもええよ。どうせ○○さんには勝っとるけん！』
私：『なーにー！ じゃなんぼや？』
もみちゃん：（自慢げに）『よんさんや！』
私：『……』
もみちゃん：（自慢げに）『どしたぁん？』
私：『わしも よんさんや。』
二人：『……』
もみちゃんも同じことを考えていたらしい。
にぎりの結果は二人とも同スコアでチャラww
けど、この時なんか心地いい風が吹いた気がしました。
もみちゃんとのその後。
その後も もみちゃん の店にも行ったり、そんな調子で一緒にゴルフもしました。
当時苦しいことばっかりの中、もみちゃん とのひとときはすごく楽しい時間でした。
が、その楽しい時間も永遠でありませんでした。
もみちゃん は数年後にふっとどっかへ行っちゃった。
誰にも何も言わずに。。
編集後記
私は もみちゃん の店でお客さんを接待なんてこともよくありました。
私が酔っぱらってトイレに入った時 鏡で自分で自分の顔を見て、
酔っぱらってても『仕事やけん！わし頑張らんかい！』と
顔をバシャバシャと洗って気合を入れて引き続きお客さんと飲む
ってこともしばしば（いつも）ありました。
もみちゃん は私がそれをやっていることを知っていて
私がトイレに行って帰ってくると『○○さん、大丈夫か？』と
よく声をかけてくれていました。
もみちゃん はそんな優しいやつでした。
もみちゃん。
いいやつだったのに、すごく気も合ってたのに。
もみちゃん にまた会いたい。
一応証拠写真ね。
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