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『ゼロの白鷹』名言集その1(和田辰巳特攻前夜編)

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如何お過ごしですか? 3回連続10cmです。

 

当ブログにお越しいただきありがとうございます。

いつも本当にありがとうございます。

 

漫画にも名言がいっぱいあります。

それを熱く語ります。

 

注)流れ上、当時の女郎屋という場面が出てきます。

 

 

 

漫画のタイトル、概要紹介。

タイトル:ゼロの白鷹 単行本3~4巻 母のおもかげを見た

(以降これから引用させていただきます)

作者  :本宮ひろ志

 

戦争ものです。神風特攻隊に入隊した若者たちを主人公にした物語です。死あり、また生あり。漫画ですが切なくなり、いたままれなくなり涙がでるような内容です。

 

時は昭和20年。敗戦間際。

第五黄桜隊(特攻)は明後日出陣が発表された。山吹建夫少尉、中山義竜二飛曹、そして和田辰巳二飛曹ほか2名。

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和田二飛曹は飛行時間わずか150時間の16歳の少年。和田は『やってやるぞ、かあさん・・』と母に向かって呟く。

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和田二飛曹に残された時間は1日。和田は酒場に行き酒を飲むも、16歳の若者 苦くて飲めない。

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酒屋をでた和田は華やかな女郎屋を見上げる。もちろん16歳、女など知らない。 

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そこへ中山二飛曹(和田の先輩)が『いくつだ ぼうず?』と声をかける。『酒はうまかったか?』

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『女も知らんな、ついてこい』と中山が言うが和田は戸惑う。 

中山は『いいからこい、死ぬ前に女を知っても神様も文句いうめえよ』と和田を女郎屋へ連れて行く。

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中山は女を選ぶ、和田のために。

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中山は女に『こいつは初めてだ、よろしく頼むぜ』といってあぶく銭を女に渡す。女は『多すぎるよ』と言うが中山は『どうせ持っていたところで役に立つ銭じゃねえ』と銭をわたして、『若いものを頼むぜ』と立ち去る。女はこの人たちは特攻だと言う事を知る。

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名言が飛び出す場面。

中山が一人で川面を見つめているところに和田が帰ってくる。

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和田:『中山さん、おかげで思い残すことはありません』

中山:『しかし、おまえ、えらいはやかったな』

和田:『そんなんじゃないんです、僕には母もいませんし、恋人なんかもいません。ですから女性の手をにぎったことが一度もないんです』

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中山:『あの女に手をにぎらせてくれとたのんだのか?』

和田:『はい、そしたらあのひと泣きだしちゃって、自分はそんなきれいな体じゃないって、そんなつらいことをたのむなって、でもどうしてもってたのんだんです』

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『そしたら目をつむっていてくれればいいって、目をつむってならにぎらせてあげるって』

和田:『それで・・それでぼく・・・』和田女の手を握る

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その名言とは。

和田に手を握られた女は

『これが・・これがあなたのおかあさんの手よ・・・そしてこっちが・・こっちがあなたの恋人の手・・・』と言って泣く。

 

 

 

そのあと和田は中山に『どうだった・・女の手は』と聞かれ

『やわらかくてあたたかくて そしてやさしくて おもっていたとおりでした』と答える。最後にひとこと『もう・・・もう・・・なんにも思い残すことはありません』と。

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このあと第五黄桜隊は飛び立つ。

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この名言を人生にどう生かすか。

戦争にのまれてしまった若者の小さな小さな出来事。これも彼のひとつの青春だったのかも分かりません。

 

戦争を経験していない自分が戦争について語る資格などないと思います。

ただ戦争を風化させることだけは絶対に避けなければいけません。

あの戦争を風化させてしまうくらいなら、あっさりと日本人やめましょう。