如何お過ごしですか? 3回連続10cmです。
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いつも本当にありがとうございます。
右左ってどっちって何ゆーとんねん?
って思った方、はい、右手を上げてください。
そしてそのまま鏡の前まで移動してください。
鏡よ鏡よ鏡さん、
私は右手を上げているのに、鏡の中の私は左手を上げているなんてなんてことなの!
Oh, My Gad!
ちょっと例えは違いますが、右左に関する土木あるあるネタです。
道路の右左。
すべての道路には必ず起点と終点があります。国道1号線に例えるなら、東京日本橋が起点で大阪梅田が終点です。
道路の右左は起点から終点を見て右が右側、左が左側です。
これはルールですが、このルールを知らない人が大阪から東京を見て右側を左側と言うかも分かりませんね。
どっちから見て右なの?左なの?ってな具合ですよ。
(言っちゃぁなんだけど、道路屋さんって右左って言葉が好きなんだよねー。)
川の右左。
川にも右左があります。下図のとおり上流から下流を見て右が右岸、左が左岸です。これがルールです。
道路の場合と同じようにルールを無視して下流から上流を見たら左岸が右に見えるので、左岸と右岸が混同しそうです。
もうこの時点で結構ややこしいでしょ。右左って、これくらい分かりにくいんです。
難易度ドン!さらに倍!道路と川を重ねてみます。
川を跨ぐために橋を作るとしましょう。
道路は起点から終点を見て右側左側。川は上流から下流を見て右岸左岸。
じゃ、図の緑の〇の場所って右?左? 左岸の右側って言えばいいの?右側の左岸?
『なになに?左岸の右岸?もう一回言ってよ!』余計に分かりづらくなりますよね。
ここが右左の間違いの原点なんです。
じゃ、どうすんの?
分かりにくい『右左』という言葉を使わないで、だれもが分かる表現で場所(位置)を特定します。
緑の〇の場所を言うならば、
山側起点側?山側は富士山が山手だから分かるとしても、東京が起点ということを知らないと緑の〇の位置を特定できません。
『山側東京側』あるいは『富士山側東京側』が一番間違いないと思います。これなら起点終点・上流下流が分からなくても場所(位置)が特定できますね。
こんな単純なことで場所(位置)が特定できるんです。複雑な単語なんか要らないんです。
右左の間違い。
右左を間違える?幼稚園レベル以下です。けど土木工事・設計でもルールを知ってか知らずかわかりませんが、構造物の右左の場所(位置)や向きを間違えて作ってしまう事が実際によくあるんです。私もそんなことが無いように、未だに場所・位置・向きの特定には気をつけています。
と、まとめようとしていた時にちょうどいい物を見つけました。以下に日経コンストラクションという雑誌に載った実際にあった右左の間違い例を添付しておきます。
「右岸=右側」とは限らず、この見出しが全てを語っていますね。
編集後記
こういう単純な間違いが一番厄介なんです。
仕上がり寸法に少しくらい誤差があるのはいいんです。たかが知れています。
それよりもいくら頑張って精度のいい構造物を作っても、作る場所(位置)を間違えるっていう事は工事・設計以前の問題です。当然作り直しなんですね。
まがりなりにもプロがやってんだよ。
これこそ、知識不足・工夫不足による究極の税金の無駄使いだね。